ツーバイフォーの歴史
ツーバイフォー住宅は19世紀初めの開拓時代に北米で生まれ、限られた資材で合理的に建てられ、しかも耐震性、耐火性はもとより、家族と財産を守れる堅牢で快適な住まいが、早急に必要とされた時代に出来た工法です。。
オープン化への歩み
わが国において、枠組壁工法による建築物が一般住宅として建てられるようになったのは、昭和40年代に入ってからのことです。当時の建築基準法令の木造建築物に関する規定は、軸組構法を対象としたものであったため、枠組壁工法については、個別に企業に対して旧法第38条の規定に基づき、建築大臣が認定を行うという形式で建設がなされていました。
しかしながら、枠組壁工法自体は北米で一般的に行われている工法であり、わが国においても建設する業者数の増加、実績戸数の増加が見られ、これに合せて枠組壁工法に関する研究も進められました。こうした状況を踏まえ、昭和49年に枠組壁工法に関する技術基準が告示され、わが国においても、一般的工法としてオープン化が図られました
ツーバイフォー住宅の基本性能
枠組み壁工法
構造は、一定の規格寸法に従う製材(枠組材)で構成され枠組みに構造用合板などの面材を釘止めし、パネルで構成し箱状の立体架構の6面体より作られます。
木は、引っ張られる力に対する比強度が鉄の約2倍で、圧縮される力に対する比強度がコンクリートの約7倍。ツーバイフォーは、木を構造材として外部からの力を面で受けて、力を分散させる工夫をしているので地震に強いのです。
耐火性能
木は意外と火に強い
木は火に弱いとお考えですか?
実は木の構造材は火にあぶられても、表面が炭化層となって内部への火の進行を遅らせ、構造材としての強度低下が抑えられます。ところが鉄骨は、550℃を超えると一気に変形し、強度が急激に低下してしまいます。また、気密性に優れたツーバイフォー工法の住まいは、出火時に窓とドアを閉じていた場合、新しい酸素が供給されずに自然鎮火してしまうこともあるほどです
壁と天井には、下地として12.5㎜のせっこうボードを使用しています。せっこうボードには約21%の結晶水が含まれており、火災の際は熱分解により水分を発散。約20分間にわたって温度の上昇を抑制し、初期消火を可能にします。断熱・吸音材として壁や天井に充填しているロックウールも、優れた耐熱性で防火の役割を果たします。
耐震性能
ツーバイフォー住宅は、床・壁・天井が一体となったモノコック構造です。その為6面体の建物全体で受け止めて力を分散させます。地震力が一部分に集中する事が無い為倒壊・損傷が無く地震に対して抜群の強さを発揮します。
耐風性能
ツーバイフォー住宅の屋根は、強風に対して、すぐれた強度を備えています。
